古歌集

万葉集・古事記・百人一首・伊勢物語・古今和歌集などの歌の観賞記録

2019-02-17から1日間の記事一覧

君し踏みてば 玉と拾はむ

ーー 信濃なる 千曲の川の さざれ石(し)も 君し踏みてば 玉と拾はむ 詠み人知らず 万葉集14巻に「 東歌 」の中の『信濃国の歌』の一首 自然に口ずさみたくなる歌 詠み人知らずのこの歌は、口伝えでたくさんの人々が口ずさみ伝わっていくうちに言葉が選別され、…

雪踏み分けて 君を見むとは

わすれては 夢かとぞ思とふ 思ひきや 雪踏み分けて 君を見むとは 在原業平 『君』とは、惟高(これたか)親王をさす 惟高親王とは、文徳天皇の第一皇子だ 次期天皇の有力候補だったが、親王の母は紀氏(きのし)出身で、当時最も権力のあった藤原氏の娘の皇子が…